<< INTERBREED | '16 Holiday Season's Collaboration | main | サンプリングマナーに乗っ取り >>
2016.12.14 Wednesday

効率か品質か

 

先日御紹介&発売開始となりました、

Padmore & Barnes × INTERBREEDのコラボレーションモデル、皆様チェックして頂けましたでしょうか。

 

 

 

 

 

INTERBREEDを見て頂いている方は本格志向の方が多いのか濃ゆい方が多いのか、

発売直後から早速良い動きをみせていて嬉しい限りですが、

今回は改めて"Padmore & Barnes"というブランド/メーカーを詳しく御紹介します。

 

"Padmore & Barnes (パドモア アンド バーンズ)" と言っても、

若い世代にはあまり馴染みの無い名前かも知れませんが、

1934年にアイルランドで創業したシューズファクトリー、要は靴の工場です。

特徴としては伝統的な技術を用いたハンドメイド製法で、

工場内の職人と工場周辺の地域住民/家庭が協力して良質な革靴を造り続けて来ました。

 

で、

1960年代後半にこのPadmore & Barnes社がハンドステッチのフルモカシン、

という当時画期的だった革靴を考案し、

それをあのClarksに提案すると提携工場として正式に認可され、

以降はワラビーやナタリー等、Clarksの代表的なモデル全ての企画/デザイン/生産に携わった歴史有る工場です。

 

その後80年代後半にClarksはコスト削減の為に生産拠点をアジアに移してしまい、

ClarksにおけるPadmore & Barnesの役割は終了、となってしまいましたが、

その後も工場名義でハンドメイドの革靴を製造/流通させ、一旦活動休止するも2013年に製造再開。

アイルランドからポルトガルへ生産拠点は移しながらも、伝統のハンドメイド製法には今なおこだわり続けています。

 

 

 

誰もが知るClarksですが、

その中でも代表作中の代表作を全てパドモアが提案/製造していた訳ですから、

言ってしまえばPadmore & BarnesはClarksそのものな訳で、ファッションの歴史的にも凄い功績を残した工場。

 

数年前の復活だけでも十分嬉しかったですが、

何よりも嬉しいのは復活後もオールハンドメイドにこだわっている事、

そしてシューズの要である木型はClarks製造時代のものをそのまま使っている事。

 

Clarksは現在もワラビーやナタリーを流通させ続けていますが、

Padmore & Barnes時代のアイルランド製Clarksが未だに人気有る事からも分かる通り、

現行のワラビーやナタリーは革質も木型も当時とは別物。

 

まず革の厚みが全然違うし、縫い方自体も違うので全体的なフォルムにも歴然とした違いが有り、

どこかペタっとした印象の現行Clarksに比べ、

1足1足丁寧に縫われたものは立体感が有って曲線部分なんかも凄く綺麗です。

 

 

 

そんなPadmore & Barnesとコラボレーション出来る機会を今季頂きまして、

革の種類/色も、ステッチカラーもソールも選べますとの事で、

"どの型でどんなデザインにしようかな〜"と散々悩んだのですが、

せっかく別注で造らせて貰えるなら、

この先も絶対に出ない様なデザイン/仕様でINTERBREEDらしい発想の1足を、

という事で、老舗の伝統的な技術を用いてFRESHなモカシンを造って貰いました。

 

どんな企画であろうと基本INTERBREEDのベースはやはりサンプリング。

 

B-boy永遠の定番である"あのブーツ"のデザインを、

Padmore & Barnesの名作"WILLOW"に落とし込んで製作致しました。

 

 

イエローヌバック×ブラウンレザーの切替えにホワイトステッチ。

 

72足 限定生産です

 

 

 

 

161212_05.jpg

 

161212_07.jpg

 

161212_10.jpg

 

161212_04.jpg

 

161212_03.jpg

 

161212_01.jpg

Padmore&Barnes × INTERBREED “Yellow WILLOW”

Yellow Nubuck / 7(26cm)〜10(29cm)/ 33000円+Tax

 

量産タイプのモカシンと見比べると分かりますが、

ハンドメイドのものは爪先部分の曲線ライン/ステッチのシワの寄り具合なんかも全然違います。

やはり職人さんの力加減が関係してくるのだと思いますが、

履き心地も負担が無く、革も厚みが有って凄い高級感を醸し出してくれてます。

 

イエローヌバックのパドモアを造れただけでも十分ですが、

せっかくのコラボレーションと言う事で、デザインを邪魔しない程度の控えめな感じで、

 

161212_06.jpg

ヒール外側に記念の焼印も入れて貰いました。

 

ソールはやはりパドモア伝統のクレープソール。

程良い弾力でクッション性が有り、革靴らしい適度な重さもイイ感じです。

近年はやたら軽い革靴が増えて来ている気がしますが、個人的には革靴となるとこれ位の多少の重みが欲しくなります。

 

 

161212_08.jpg

インソールも本革となっており、箔押しのロゴも今回スペシャル仕様で、

Padmore&Barnesのオリジナルロゴの中にINTERBREEDのブランド名も入れて貰ってます。感動です。

 

 

"別注"とは簡単に言えばオーダーメイドな訳で、

メーカーが通常展開していないデザイン/仕様のものを特別に造って貰う事。

なので、それと同じデザインのモデルは、

またどこかが別注でもしない限りは二度と生産されない事になります。

 

永い歴史のあるPadmore&Barnesですが、

後にも先にもT●mberネタのサンプリングデザインなんてまず出ないと思います。

 

 

 

161212_02.jpg

 

メーカー担当者さんにパドモア復活後の反応について聞くと、

昔と変わらない凄く良い品質でも、現行のClarksと値段だけで比べられてしまうそう。。

大手バイヤーさんとかですらそんな事も言っちゃう人も居る様で、

幾ら世の流れとは言え、プロのバイヤーさんまでもがその価値観で物を判断してるなら正直もはや終わってますよね。

 

その値段の違いの意味/造りの違いによる良さ、とか。

それらを知らない/分からない人に伝えるのが売り手の仕事なんじゃないのと思ってしまいます。。

 

中々残念な世の中なんだな、と今回改めて実感してしまいました。


 

オリジナルの木型と上質な革を使ったハンドメイドの1足。

 

大切に扱えば一生履ける、価値の有る良い靴なのでプレゼントなんかにも最適だと思います。

 

全サイズ合わせて72足売切り。

追加生産は今後も一切ございませんので、イエローヌバック好き/パドモアフリークの方も是非お早めに。

 

 

(WU)

コメント
コメントする








 
この記事のトラックバックURL
トラックバック
Calendar
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>
Selected Entries
Mobile
qrcode
Categories
Archives
Recent Comment
Links
Recent Trackback
Profile
Search this site.
Others
Powered by
30days Album
無料ブログ作成サービス JUGEM